市議アンケート回答

「住基ネットに関する質問書」まとめ


西東京市民の個人情報を守る会
代表  小崎 令子


−2003年3月7日付で西東京市議会議員全員に質問書を送付し実施−

(議員36名中14名から回答/回収率38.8%)

蔵=蔵野雅章議員(民主党西東京)、土=土井せつ子議員(無所属)、森=森てるお議員(無所属)、保=保谷七緒美議員(生活者ネットワーク)、典=森下典子議員(生活者ネットワーク)、
共=共産党市議団(「議員団6名全員同じ意見です」との回答)、海=海老沢進議員(自由民主党西東京市議団)、渡=渡辺かつ子議員(生活者ネットワーク)、小=小林たつや議員(自由民主党西東京市議団) (回答到着順。記述部分は原文のまま記載してあります)

●現在、西東京市は住基ネットに接続しています。住基ネットに関して、ご自身のお考えをお聞かせください。○印をつけてお答え下さい。

【1】 接続の賛否について現時点でのあなたのお考えに最も近いのは、次のうちどれですか。

1.接続は当然である 海
2.接続はやむをえないが、さらに安全対策を講じる必要がある
3.さらに安全対策を講じた上で、離脱もふくめて検討すべきである 蔵 土
4.ただちに離脱、あるいは離脱できるようにすべきである 保 典 共 渡
5.その他 森 小

 森=ただちに離脱したうえで、今後の対応を検討するべきだ。
 小=現時点では問題ないと思います。


【2】昨年12月20日、日弁連は市町村が住基ネットを離脱することは住基法36条の2に照らして合法であるとの「意見書」(下記に一部抜粋)を発表しましたが、ご存じですか。

1.知らない 海
2.知っている 蔵 森 土 保 典 共 渡
3.聞いたことはあるが、よくは知らない 小

 各市町村にとっては、現状で住基ネットと接続することは、住民の個人情報の重大な侵害につながると判断することも充分理解できるところであり、住基法36条の2に基づき、各市町村は住民の個人情報に関する「漏えい、滅失及び毀損の防止・その他・適切な管理のために必要な措置」を講ずる義務を負担しているのであるから、市町村が住民のプライバシーの侵害を防ぐため、敢えて住基ネットと接続しない処置も、住基法36条の2に定める「適切な管理のために必要な処置」に該当すると解される。よって当連合会は、市町村が住基ネットから離脱することは合法と考えており、意見の趣旨に記載したとおり、市町村が住基ネットから離脱することについて、離脱が違法であるとして、これを阻止ないし牽制することは妥当ではないと考える。(意見書より一部抜粋)


【3】すでに横浜市が導入し、杉並区でも検討している住基ネット参加の住民選択制についてお尋ねします。あなたのお考えに最も近いものはどれですか。

1.法律違反なので絶対に認められない
2.ただちに導入は難しいが、住民の意思を尊重するなんらかの枠組みが必要 小
3.総務省も受け入れたので、本市でも検討すべき 蔵 土 保 典 共 渡
4.よくわからない
5.その他 森 海

 森=接続するのならば、希望選択制以外にないが、費用対効果を考慮し、一部の市民の利益に止まる場合には、接続しないことも含めて検討するべき。
 海=データ管理や利用手続に統一性を欠くのは好ましくない。また行政の効率化にも適さないので選択制はやめた方がいいと思います。


【4】西東京市長は西東京市民の住民基本台帳の適正管理義務を負っています。もし国、センター、他の自治体から西東京市民のデータが流出した場合、市長は被害を受けた市民からの賠償請求に応じるべきだと思いますか。また、その理由をお書きください。

1.応じなければならない 森 土 共

 森=ネットワークからの流出の可能性は多くの識者が指摘しているところであり、その指摘が杞憂のものとなる所要の措置が取られる前提で接続を行ったと判断します。所要の措置が取られていなかったのに接続したとすれば、義務違反であり、責任はまぬがれません。
 土=市長は住民基本台帳にある市民の個人情報を適切に管理し、そのために必要な措置をとる義務を法(住基法)において課せられているから。

2.応じる必要はない 海

 海=悪用されて被害が発生するケースは、現状と変わらないのではないか。市外のミスで流出した時は、市長がその機関と折衝して処理すべきと考えます。

3.よくわからない 蔵 保 典 渡

 蔵=なかなか判断が難しい課題であり、どちらとも言えない。
 保=市長に明確な過失があったと認定することが難しいと思われるので、適正管理義務違反を問えるかわからない。
 典=法36条の2にてらして、データの流出は適切な管理の為の必要な措置を講じなかったことになると考えるが、賠償請求に応じるべきかどうかは、よくわからない。

4.その他 小

 小=現時点の内容で(6情報)応じる必要はないと思います。


【5】今年8月の住基ネット第2次稼働によって、市町村は住基コードと連動したICカードを導入することができるようになります。ICカードの運用については、自治体が条例で定めることができます。本市においてはICカードをどのようにすべきとお考えですか。

1.総務省から示される利用例を参考に利用法を決定する 小
2.市独自のアイデアで、さらに積極的に活用する 小     ※2ヵ所に○印あり
3.市民の意見を広く募った上で、カード導入の可否やサービス対象を決定すべき蔵 共 海

 蔵=西東京市はICカードの運用、サービスを拡大することの危機意識が足りない。

4.ICカードは導入すべきではない 森 土 保
5.わからない
6.その他 典 渡

 典=任意であっても個人情報保護が100%保障されない限り慎重であるべき。導入については市民議論が必要。
 渡=たとえ任意であるとはいえ、その前提条件である個人情報保護が100%保障されない限りICカード導入は慎重であるべき。自己コントロール権の保障(住民選択制)の上で、カード導入についての市民議論が必要。


【6】住基ネットに関する市の説明責任についてお尋ねします。住基ネット稼働に際し、市は広報紙上で数度にわたって記事を掲載したものの、説明会の開催などは行いませんでした。市民に対する市の説明の方法・内容についてはどう評価されていますか。また、そう評価される理由をお書きください。

1.方法・内容ともに、市民が満足できるよう、十分な説明がなされた
2.説明は不十分であった 蔵 土 保 典 共 渡

 蔵=市民意向をアンケートなどの形で確認したり市民説明会などの市民参加手続きが必要であったと考えている。
 典=市報だけでは不十分。ホームページ等、市民の意見を聞く場を用意する必要があった。また、通知が世帯単位であったので、個人への情報は更に伝わりにくかった。市民の意向調査をすべきと考える。
 渡=市報のみならずHP等でも情報提供し、市民の意見を聞く場をつくるべきだった。番号を世帯単位に送付したので、家族の一人一人への周知が不徹底だった。

3.わからない

4.その他 森 海 小

 森=一方的かつ歪曲された説明は嘘に近いものと言わねばなりません。法的、また技術的問題点を示さず、リスクを説明していない。市民の不安に答えるものではなく、市民をだまして市の方針への疑問を封じているにすぎない。
 海=「市民が満足できる十分な説明があった」とは言えないが、行政事務の変更に関する周知としては、このくらいの説明でやむを得ないのではないかと思います。
 小=現時点では十分と思います。今後はその状況により対応すべきと思います。


【7】埼玉県志木市などいくつかの市では、住基ネットにかんする住民の意識調査を実施してその結果を行政の判断の参考にするとしています。どのような判断が下されるかは別として、本市においてもこうした試みにより住基ネットについて市民の意向を調査することが必要と思われますか。その理由もお書き下さい。

1. 必要である 蔵 森 土 保 典 共 小 渡

 蔵=市民意向の調査は絶対に必要であり、現在の西東京市における住基ネット対応への不誠実さは納得できるものではない。
 森=どのくらいの市民ニーズがあるのかもわからないのに、多額の費用をかけるのは、地方財政法の趣旨に反する。正確な意向把握によって事務の有用性、効率性を計るのは、行政の常道である。
 典=市個人情報保護条例10条の2項、個人情報の自己コントロール権の保障の観点から市民の意見を聞くべき。
 小=市民ニーズを把握しICカードの運用方法なども見つけられるから。
 渡=@西東京市個人情報保護条例10条の2項の規定があること。A多額の税金を使っていることから、税金の使途として費用対効果の評価をする必要があるが、意向調査が評価材料の1つになる。

2. 必要ない 海

 海=情報化社会の進展として、住基ネット導入は必然的な流れではないのか。阻止するよりは肯定し、安全、安心なシステム構築に努力したほうがよいと思います。

3. わからない


* ご協力ありがとうございました。
ここから先は、お時間の余裕がない場合は回答なさらなくてもかまいません


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【8】以下に、世間一般に住基ネットを論ずるときに出てくるポイントを挙げてあります。あなたのお考えを、「A=そう思う」「B=ある程度そう思う」「C=そう思わない」「D=よくわからない」で、【  】内に記入してください。

1.完全に専用の回線を使用しているので、ハッキングの可能性は考えられない  

 蔵=C 土=C 森=C 保=C 典=C 共=C 海=B 渡=C 小=C
 (小=思わないが、やる人もいないと思う)

2.西東京市役所内には不正利用するような人間はいないので、情報漏えいの心配はかぎりなくゼロに近い  

 蔵=C 土=C 森=C 保=C 典=C 共=C 海=C 渡=C 小=無
 (小=と思いたいし、しなければならないと思う)

3.仮に市内では万全の安全対策を講じても、市外に情報を送信してしまえば、どこかで情報が漏洩する可能性は否定できない  

 蔵=A 土=A 森=A 保=A 典=A 共=A 海=A 渡=A 小=A

4.個人に通し番号をふって管理することは人間の尊厳に反する       

 蔵=A 土=A 森=A 保=D 典=B 共=A 海=C 渡=B 小=無
(小=現時点でそれほどの問題点はないと思う)

5.国家の安全保障上、通し番号による管理は問題がある           
 蔵=A 土=A 森=A 保=無 典=無 共=無 海=B 渡=D 小=C
(保=質問のいみがわかりません)
(典=質問のいみがよくわかりません)
(共=意味がわかりません)

6.万一、不正や事故が起きた場合のプライバシー保護に不安がある      

 蔵=A 土=A 森=A 保=A 典=A 共=A 海=B 渡=A 小=無
 (小=4と同じ)

7.プライバシーといっても6情報だけなので、仮に漏洩や不正利用があったとしてもそれほど問題ではない 

 蔵=C 土=C 森=C 保=C 典=C 共=C 海=B 渡=C 小=A

8.住基コードの民間利用は法律で厳しく制限されているので心配ない    

 蔵=C 土=C 森=C 保=C 典=C 共=C 海=B 渡=C 小=無
 (蔵=民間利用は法律で禁止されていたはずなのに、早くも「銀行」で本人確認に使用したことが発覚し、民主党は国会で事実関係を追及している)
 (小=情報漏洩についての心配はあると思います)

9.行政の効率化につながる                       

 蔵=B 土=C 森=C 保=D 典=D 共=C 海=A 渡=C 小=A

10.事務が煩雑化して行革に逆行する                   

 蔵=C 土=B 森=A 保=D 典=D 共=無 海=C 渡=A 小=C

11.巨額の設備投資に見合うメリットが感じられない            

 蔵=A 土=A 森=A 保=D 典=A 共=A 海=B 渡=A 小=A
 (小=今の所...)

12.将来の電子政府・電子自治体構想に向け住基ネットの整備は必要不可欠だ  

 蔵=C 土=C 森=C 保=D 典=C 共=C 海=A 渡=C 小=A

13. 電子政府・電子自治体そのものには賛成だが、現行のネットには問題点が多すぎる 

 蔵=A 土=無 森=A 保=B 典=A 共=無 海=C 渡=A 小=B
 (共=私たちは電子政府電子自治体には慎重論ですので答えられません)

14. 国が通し番号で国民を管理するのは当然で、反対するのはやましいことがある人だ 

 蔵=C 土=C 森=C 保=C 典=C 共=C 海=C 渡=C 小=無
 (小=そうは言いませんが反対する人の気持ちがよくわからないのが今の現状です)

15.国の施策であるから、自治体独自で議論するにはなじまない     

 蔵=C 土=C 森=C 保=C 典=C 共=C 海=C 渡=C 小=C

16.自治体として住民の安全や権利を守るために何をすべきか、積極的にとりくむべき  
 蔵=A 土=無 森=A 保=A 典=A 共=A 海=A 渡=A 小=無
(土=意味がよくわかりません)
(小=質問の意味がよくわかりません)

17.本人の意思を尊重し、参加したい人だけが参加できるようにするべき   

 蔵=A 土=A 森=A 保=A 典=A 共=A 海=C 渡=A 小=無
 (小=それでもいいと思いますが...)

18.国や他の自治体、センターからデータ流出が起こったと疑われる場合、西東京市が調査を請求する権限を持つべきである  

 蔵=A 土=A 森=A 保=A 典=A 共=A 海= A 渡=A 小=A

19.行政の作成するさまざまなリストに住基コードを利用することは、「名寄せ」「マッチング」であり問題がある  

 蔵=A 土=A 森=A 保=A 典=A 共=A 海=A 渡=A 小=無
 (小=勉強不足でわかりません)

20.現状ではある程度の不安があるかもしれないが、国会で個人情報保護法が成立すればまったく問題はなくなる

 蔵=C 土=C 森=C 保=C 典=C 共=C 海=C 渡=C 小=無
 (蔵=個人情報保護法の成立に関係なく、住基ネットは「国民総背番号制であり、反対」
 (小=とは思えません)

21.個人情報保護法の制定に当たっては「自己情報のコントロール権」を重視すべき 

 蔵=A 土=A 森=A 保=A 典=A 共=A 海=A 渡=A 小=無
 (小=19と同じ)

22.ストーカーやDVなどの対策が不十分で悪用されるおそれがある    

 蔵=A 土=A 森=A 保=A 典=A 共=A 海=C 渡=A 小=無
 (小=質問が不適正と思いますので解答できません)

23.ネットワークの中で個人情報がどのように管理され使われたのかを自治体側が具体的に把握できず、安全性に責任が持てない  

 蔵=A 土=A 森=A 保=A 典=A 共=A 海=B 渡=A 小=B


以 上


03/5/19作成